TTT戸惑いの惑星を見てきた話(ネタバレ感想)
※完全にネタバレ含む感想です。
※個人的には何も予習しないで舞台に臨んだ方がいいと思います。
※脳みその容量がニワトリ以下なんで所々間違ってるかもしれません。
こんにちは。
今日は東京でも雪が降りましたね。めっちゃ寒い。
そんなお天気でしたが、本日TTTに行って参りました。
わたしの名義はもうことごとく惨敗で泣く泣く諦めていましたが、
フォロワーさんからチケットお譲りの声がかかりまして・・・
本当にありがたい。なんかもうわたしチケット縁は本当に恵まれてると思う。
しかもめっちゃくちゃいい席で・・・いやもう2列目のほぼセンターとか近いとかいうレベルじゃない。
ME・NO・MA・E
メノマエロマエ(?)
グローブ座に入ること自体が初めてで
扉から劇場に入った時点で「いや近いな」って思ったんですけど
席についた瞬間目の前すぎて最早「近いwwwwwwwwウケるwwwwwwwww」って笑ってました。1人で。
ボッチ観覧だったけど周りのマダムが優しくて本当にわたしVクラさん大好きよ。
傘とか邪魔でどうしようかと思ってたら隣のマダムが「こっちいいですよ」って声かけてくれてボッチはまじで嬉しかったです。
やっぱ他のグループと違ってトニセンファンの皆様はすごくいい香りっていうか大人の香水の香りがしましたね。若干お線香系の。大人の。ミセスの。
(周りに若い子がいなくてちょっと寂しかったのは内緒)
そんなこんなでソワソワしているうちにわたしの最初で最後のTTTの幕が上がったのです!
あのね。
やばい。
語彙力が息してないけど本当にやばかったんですよ。
トニセンおじさんの本気を見せつけられた気がした。やばい。
まずもうアイドル舞台とかの次元じゃない。
普通に舞台として面白い。ストーリー展開が面白い。
ストーリーの内容を一言で表すなら
伏線のオンパレードって感じ。
伏線が徐々に回収されていくのが最高に気持ちよかったです。スカッとジャパン。
わたしはほぼノー勉っていうか雑誌もWSも何もチェックしないで観劇したのですが、むしろまっさらな状態で見に行った方が楽しめるんじゃないかな。
あとね本当に自意識過剰なヲタだって思ってもらってもいいんですけど
あの場にいたお客さんの中で誰よりもわたし楽しめたと思うんですよ!!!
だってわたしの専攻分野だったから!!!!!
まるっきりわたしの専攻分野なんですね!!!
ユングの無意識の3000字レポート書いたばっかだぞ!!!
実はTTT行ったフォロワーさんに「ぴえにさん絶対見に行った方がいい」と教えてもらっていたので
超心理学とかそっち系の話が絡んでることは知ってたんですけど
でもまさかここまで丸被りしてるとは思ってもいなくて本当にびっくり!
わたしの大学にも由利さんみたいな教授いないかな♡♡♡いないわ♡♡♡辛い♡♡♡
舞台の内容としては
まず脇役の役者さんがちりんちりん鐘を鳴らして登場したんですけど
この役者さんがスタイル良くて思わず坂本さんかと思って悲鳴をあげかけました。
「!?さ、かもとさん!?!?……じゃない!?!?」と、驚いている間にぬるっとトニセンの3人が登場。
とりあえずトニセンって本当に存在したんだね。
よくよく考えてみたらこれだけの至近距離でV6拝むの初めてだったことに気が付きました。やばい。トニセン本当に存在するってやばい。
舞台上には小道具としてたくさんのボックスが積まれてたんですけど
そこの隙間から坂本さんの横顔が見えた瞬間本当に男前すぎて叫ぶかと思った。飲み込んだ。
衣装がこれまた素敵なんですよね。麻素材っていうか。
個人的には井ノ原さんの衣装が一番好き。
生の井ノ原さんはまあお顔がちっちゃいことちっちゃいこと・・・
顔が小さいっていうか頭蓋骨が小さい?
あのまるっとした後頭部がもうドチャクソかわいい&体の薄さがぺらっぺら!SUKI!
坂本さんはもうなんというか男前すぎて息を飲んだ。
絶壁後頭部最高&ゆるっとした衣装でも分かる足の長さ!やべえ!アラフォーおじさんやべえ!
今の子たちってみんなスタイルいいしなんか2次元的なスタイルなんだけど坂本さんのスタイルのよさは昭和的なよさなのね(?)
現実世界的なスタイルのよさ(?)
長野さんはもうお肌がつやつや&本当に彫りが深くて彫刻かと思いました。
濃いといったらオカダ!みたいな固定観念があるせいで薄れてたけど
長野さんの横顔とか彫刻にして国宝にしようぜ!ってくらいの美しさ。ロイヤル。
あと全体的にむみょむみょしてる。太ってるとかではなく肌の感触とか雰囲気がもにゅもにゅしててかわいい(?)
坂本さんも長野さんもお肌つやつやなんですけど、
首の皺とか首の肌質は年相応って感じでそのギャップにむっちゃ萌えました。
で、トニセンがそれぞれ観劇のマナー説明し終わったらそこに女性の音楽監督さんが登場するんですね。
その音楽監督さんが3人に手紙を渡して中を読むようにジェスチャーするんですけど
坂本さんと長野さんは「手紙で痛い目みてるから」と断ったので井ノ原さんが読むことになります。
今考えてみるとここの「手紙で痛い目みてる」三池と由利の伏線だったのかな……?
その内容は「あなたが戸惑うことは?」というもので、そこから椅子を並べてトークが始まりました。
そこの3人がネクジェネ始まったのかな?ってぐらいのテンションでびっくりしました。普通にフリートーク始まったのかと思ったよ。
このどこからが本編なのか分からないのがまたこのTTTの魅力でしょうね。
「トニセン」の3人が徐々に役に入っていくと共に客席も舞台の世界に引き込まれていく感じ。
特に井ノ原さんは普通に「いのっち」って感じで、井ノ原快彦本人がいのっち役を演じているのかと思うと胸熱でしかなかった。
坂本さんもまあちょっとミュージカル入ってるかな~ぐらいで普通に「坂本さん」なんですけど
長野さんの台本読まされてる感。
ここの部分だけ明らか1人なんか操られてるだろ!?って感じでむっちゃかわいかったです。
まあ長野さんが1番セリフ長かったけども。
長野さん→坂本さん→井ノ原さんの順で「戸惑うこと」を語っていくのですが
ここもかなり伏線ばらまかれてたな~~~〜〜〜~!!と、今になって気が付きました。
長野さんは「夜空の星に戸惑う」とビックバンや広がり続ける宇宙の話をします。
ここで宇宙の外側は何があるんだろう?という話が上がりますが、この宇宙の外側がのちの集合的無意識かつ長谷川の小説の世界なんじゃないかなと思います。
わたしたちはそれぞれ夜空の中のどこかの星とつながっている、という話も集合的無意識のことなんじゃないかな。
集合体無意識も無数の無意識の集まりですからね。
夜空の無数の星の集まりと無意識の集まりをリンクさせているんじゃないでしょうか。
まあ由利さんが説明してた通りなんですけどわたしの専攻分野なんでドヤ顔で説明させていただくと、
ユングは精神分析心理学を唱えた学者で、彼は意識と無意識の関係を重視しました。
人間の意識はほんのひと握りの部分でしかなくて「無意識」に行っている部分はたくさんあるんだよ、っていうことです。
簡単な例が寝ている時に見る夢。夢って意識的に見てるわけじゃないですよね。
で、その無意識って個人的な無意識と集合的な無意識があるんですよ。
集合的無意識は個人的無意識のさらに奥深くにある、民族とか人種とか性別とか国とか全てを超えた
全人類共通に存在する無意識のことです。
ざっくり言うとしたら「誰かに教えられたわけでもないのに全人類に共通して備わっている心理的な仕組み」って感じです。
だからわたしたちの無意識は集合的無意識に繋がっているんですね。
長谷川の無意識も、三池の無意識も、由利の無意識も集合的無意識に繋がっているんです。(ドヤ)
次に坂本さんが自分の運命が占い師に言い当てられることに対して戸惑う、という話をします。
ここで「占い師は超能力者なのか?」「自分の運命は決められているのか?」っていう伏線が出てきました。
超能力の下りは由利のお母さんにも、由利の研究分野にも絡んできます。
由利の妹が三池に当てた手紙の中で「わたしたちは運命を変えたのです」という内容が出てきましたが、
坂本さんが、三池が、「自分の運命が決められているのか?」と戸惑うのも最初から伏線だったのか~~~!と全てが繋がった瞬間もうスッキリを通りこしてゾクゾクしました。
でも「自分の運命は決められているのか?」っていう戸惑いに対しては「No」って答えを出したんじゃないのかなあ。
だからChange Your Destinyなんじゃないのかなあ。
次に井ノ原さんが「気が付くと家の前に立ってたりする」という戸惑いの話をしますね。
これこそ本人が意識していない無意識の領域です。伏線ですね。
その後のディズニーランドの夢の下りもモロ伏線。伏線っていうかもうこれが話の内容の全て。
「この世界に自分は1人だけなのか?」という戸惑いで前説は終わって一気に舞台の世界へと引き込まれていきます。
めっちゃ関係ないけどこの前説パートで長野さんがビックバンの話してるときに
コンタクトがずれそうになって思わず目をごしごししてたら坂本さんと目が合いました。
思わずとっさに目を反らした。
息止まった。
ビックバンの話全然頭に入ってこない。(長野さんごめん)
いや、恋かよ?
坂本さんの方は何の意味もなくただ客席を見ただけだっていうのは十分理解してるんですけど
本当にまさか推しと、自担と、アイドルと、この距離で目が合うなんて思ってなくて
ガチ恋な方向でドキドキしました。久しぶりに。
クラスのイケメン男子と目が合ったような感覚ですわ。
Love so sweet流れてたら完全に恋始まってたわ。
その後も井ノ原さんと長野さんが歌ってる時に目の前の坂本さんガン見してたら
また目が合ったんで「坂本くんってぴえにちゃんのこと好きなんじゃない?」「ちょっ、やめてよ!」「だってよくぴえにちゃんのこと見てるじゃん」「たまたまだよ!!」って無意識のうちに中学生時代に戻って妄想繰り広げてるうちに1曲終わってました。無意識怖い。
3人の中でも坂本さんはよく客席を見てる印象。対して長野さんは一切見てない。そんなとこまでシンメかよ。
暗転して三池と由利が長谷川の病室にお見舞いに行くシーンからのスタートですが
この時点で長谷川は人格喪失症の診断を受けていますね。
ここで由利が長谷川の病状を説明するんですけど「Wikipediaによると~」って言っててちょっと面白かった。笑ってるのわたしだけだったけど。
人格喪失症?解離性障害?(もうすでに病名忘れた)は心因性の障害です。
長谷川の場合は手紙代筆の仕事を引き受けた結果の強い精神的ストレスが原因です。
知らない他人になりすますってことですからね。
自分ではない誰かになりすましてしまったら本来の自分の行き場がなくなって
どんどん自分が薄まっていくっていう感覚はなんとなく理解できます。
この病室のベットに腰掛ける長谷川のシーンは本当に本当に儚い。
誰だよ井ノ原さんに白い羽織着せたの…最高かよ…いますぐお歳暮送りたい…ハム送りたい…
ここの病室のシーンの次はスタジオ33で3人が再会するシーンだった気がする。(多分)
全員が「なんとなく」メールに従ってスタジオ33に行くっていうのがこれまた無意識の伏線が引かれてるような…
まあでもこれは長谷川が2人を呼び出したんだけどね。
ここで楽器が登場ですよ~~~~!
わたし楽器に関しては全くの無知なんですけど
とりあえずめちゃめちゃかっこよかったぜ!!!
それぞれの楽器が本当に本人にぴったりって感じで!!!
まあただちょっと演奏してる時のお顔が坂長は若干ブサイクだったけど楽器構えてる姿がもうかっこいいもんな!!!!
専門的なことは一切分からないけどちょっと音震えてた…?そういうもんなの…?
最後のDahliaでの演奏はもう言葉にならない素晴らしさだったしぜひこれからも続けてほしい。
ジャズV6どうです…?
カミセンも楽器やってみない…?
(頭をよぎるのはミミセンで全く上達しない剛健)
病室で三池と由利が一緒に長谷川の小説を読み始めるシーンは
本当にシンメがシンメしててシンメ(語彙力の死)
坂本さんが左手で、長野さんが右手で原稿用紙持ってるから
お互いの動きが全て左右対称になっててシンメ厨のわたしはもう昇天しそうだった。
基本的に長谷川がキーマンで三池と由利が一緒に行動してるからとにかく坂長がアツいぜTTT!
あと病室の椅子に座って由利が三池に原稿用紙見せる時の長野さんの座り方いちいちツボ!
何と言うか…こう…片足を尻で敷いて体全体でぐいんって坂本さんの方向くの…(伝わらない)
とにかく自分の片足を座布団にするヒロシナガノが可愛かったっていう感想です。
長谷川の過去の回想シーンでは
坂本さんと長野さんがそれぞれ先生や編集者に扮する演出がありますが
坂本さんの先生役がツボ。ああいうおじいちゃん先生いそう。
今回の舞台ではトニセンの7変化が見られましたが全員それぞれ特徴捉えてて本当にすごいなって!
博のマダムは本当に「ぷりぷり⤴︎ 」しててめっちゃマダム。
喋り方もそうだけど動作とか口元に手を当てる感じとか本当にぷりぷりしてるの!
「んもう⤴︎ 」とか息遣いがガチマダム。普段からやってます?????
お化粧はしてないのに「口紅引いてる?」って錯覚してくるから本当に長野博に女装させてマダム役やらせたG2さん天才。
マダム役やらせて長野博より右に出るジャニーズはいないと思う。
坂本さんのヤンキーはリアルマサが出てきちゃってて笑いました。
脚をどかって広げて椅子に座ったりとか眼球の動かし方がもうマサ。
客席に睨みきかせてるマサは目が合ったら殺されそうなレベルでした。
マサにビクビク怯えてる井ノ原さんの可愛さもプライスレス。
坂本さんの由利のお母さん役はどことなく柴田理恵感溢れる完成度で
「おばちゃん」具合にめちゃくちゃ笑いました。流石ミュージカルスタァ。
でもそんな完成度の高い7変化の中でも一番印象に残っているのが
井ノ原さんの大学教授ですね!
ヅラとヒゲのインパクトもあるけどでもあのしわがれた声は最初に聞いた時は井ノ原さんだと気づきませんでした!
普通に他の脇役の俳優さん出てきたって思ったもん!
この後の歌大丈夫か?ってぐらいのしわがれた声。
基本腰も膝も曲げてゆっくり歩く教授ですが、
カウンターでコーヒー入れるシーンでは腰も膝もしっかり伸びてて普通に井ノ原さんに戻っちゃってるの可愛かった。
7変化とは違いますが、三池が『彼女』と出会って恋に落ちる場面では本当に三池がキラキラしててドキドキしました!
「キスをした」っていうセリフだけでもうドキドキしたよ…男子中学生かよ…
ここでSingを歌いながら坂本さんのスーパーミュージカルスタァ☆タイムなんですけど本当にこの人ミュージカルで生きてきた人だなって…
本当に本当にキラキラしててこっちも幸せになるんですよ!
なんか音が弾んで聞こえる!
坂本さんが音を奏でているような(?)
坂本さんがステップを踏むと音が聞こえるような(?)
とにかく歌って踊る坂本さん素晴らしすぎでした!
おまけに隣でバーのカウンターでゆらゆら揺れてる夕ドロがむっちゃかわいい。
指さしたり首ゆらゆらしたり。かわいい。
最後の方で3人が順番に肩に手を添える振り付けが激烈かわいかった。キラキラしてた。
3人が横になって踊るところで坂本さんだけ腰を突き出し進んでてエロかった。(小並感)
なんっつー腰使い!!!けしからん!!!
もうとにかくマーサ坂本がスタァでしたわ。
でも後の展開を考えると切ないですけどね…
長谷川→由利の妹→三池っていう一方通行…
TTTのTriangleって三角関係ってこと????うん?????
でも長谷川の想い人が由利の妹で、由利の妹が三池だって分かった時は点と点がつながる感覚がゾクゾクしました…!
なるほどそう来たか・・・!って。
しかもこのTTTの配役が本人に沿ってるっていうか…まあG2さんが本人に合わせた役を考えたんでしょうけど
坂本さんって自分に向けられた好意に鈍感そうだし
井ノ原さんは他人の好意に鈍感そうじゃないですか!
そういうとこまで胸熱だよなぁ…
まあ「人生を狂わせるのも変わらせるのも結局女かよ!」感はあるけど。
三池が由利の妹(『彼女』)から宛名のない手紙を受け取って感極まるシーンがありましたが、
坂本さんがガチで涙流しててもうなんか色々ダメだった
(ダメだったとは)
自担の、推しの、アイドルの涙をこんな至近距離で見ることになるとは思わないし
舞台の内容も相まって泣きそうになったけどここで泣いたらまた絶対コンタクトずれる!だめだ!泣くな自分!
と、言い聞かせてましたが鼻水は止まりませんでした。
これまた三池の涙が綺麗なのよね。
男の人の涙ってこんなに綺麗に見えるものなのか、ってくらい綺麗だった。
愛した人を亡くした男はこんなに綺麗に泣けるのか。わたしにはまだまだ分からん感情だぜ。
とかなんとか語ってますけど実は心の中で
やっべぇ。
坂本さんの涙やべぇ。
体液やべぇ。
DNAやべぇ。
採取したい。
ってふしだらな思いを抱えていました♡てへぺろ♡
ラストの三池と由利が病室で長谷川の小説を読んでいたはずなのに気がついたらスタジオ33にいるシーンは徐々に伏線が回収されていってゾクゾクしたなぁ…
三池を顎で使う由利に会場は爆笑してたけど正直わたしは笑ってる場合じゃなかった。
もうゾクゾクして鳥肌が止まらなかった。
そうだったのか……!!!!!って脳みそ揺さぶられた感じ。
三池<由利っていうパワーバランスも面白かったけどね!
長野さんの理屈っぽいインテリ役新鮮だったけどね!
例のトイレのドアを開けるシーンなんですけど
1回目まじでビビらなかった?
わたしの席がドアの延長線上にあったのもあって
あの眩しすぎる光を直で浴びてまじでびっくりして3cmくらい浮きました。軽くトラウマ。
爆音すぎて耳キーンなったわ!すっげえ眩しかったぞ!
その後ちぎれた翼と共に扉から出てきた井ノ原さんやばかった・・・
なんというか天界から堕ちてきたっていうか堕天使っていうか幽霊っていうか
切なくて儚くて泣きそうになった。
またここでちぎれた翼流すのがずるいんだよ!!!G2さん!!!ずるい!!!最高!!!
なんというかあの長谷川の姿はそれこそゴーストって感じだった。
長谷川が三池に手紙代筆の仕事を受けようかと思ってる、と打ち明けたシーンがありましたが
そこで三池は長谷川に対して「そんなの幽霊みたいにになっちまうぞ」とゴーストライターになることに反対します。
しかもここの一連のやりとりは長谷川の小説の中のやり取りであって、長谷川自身も本当は自分でもゴーストライターの仕事を引き受けるべきではないと気付いてたんだと思います。
でも長谷川は結局ゴーストライターとして生きる道を選んだわけで
その結果自分を失ってしまったわけです。
あの扉から出てきた長谷川は儚くて消えちゃいそうである意味人間の匂いがしなかったんですよね。
もう生死とかの次元じゃない。ゴーストって感じ。
最後の長谷川の病室に戻るシーンでは
由利は辞表を撤回して研究室に戻ることになっているし
三池は自ら進んで長谷川の似顔絵を描かせてくれ、と頼むようになります。
それまでの三池は絵を「描かされて」いました。自らの意思があったわけではありません。
しかしここでは三池が主体的に自ら進んで筆をとるのです。
三池の書く絵には未来を写す(死を予言する?)力がありましたが、
それは三池が描かされていた絵に宿っていたものであって、
この長谷川を描いている絵はこれまでの絵とはまるで違ったものだったんじゃないかなと思います。
三池の絵を覗き込んで由利も何か言おうとしますが、それを三池が「言葉にすると変わってしまう」と止めます。
ここのやり取りからも三池の絵のタッチが変わったことは明白です。
ここのな!
三池に描いてもらってるときの長谷川・・・いや、井ノ原さんの可愛さったら本気で国宝レベル!!!
病室のベッドに座って白い羽織着てにこにこしてる井ノ原さんよ!!!!
むっちゃ儚い&かわいい!!!!
入院患者っていう影を背負ってるからこそなおさらその笑顔の切なさが引き立つ!!!!
本気で5歳児くらいに見えた。
がちで。40歳成人男性に「五歳児かと思った」って感想抱くのもどうかと思うけど。
でもここのシーンの井ノ原さんのショタみはそれほどやばかったんよ。
まるっとした後頭部とにこにこ笑いながら三池と由利を見てる井ノ原さん本気でよっちゃんって感じでかわいかった。
物語のクライマックスで感動してる自分と
「よったん!!!ぎゃんかわ!!!」って騒いでる自分とで感情がパニックだった。やばい。
この三池が描いた絵は客席には見せられませんが、
絵を見て長谷川は「僕だよ」と一言呟いて物語は終了します。
この「僕だよ」は果たして何を指しているのか。
長谷川が三池の絵を見て「僕だよ」という感想を述べるってことは
長谷川は自分が長谷川であることを自覚したってことなんじゃないかなあ。
自我を取り戻したってことなんじゃないのかなあ。
無意識の話に戻るんですけど、無意識って欲望の塊みたいなものなんです。
生きていく上で私たちは常に様々な本能的な欲望を抱えているけど
でもそれを意識的に押し込めているからこそ普通に生活できるんですね。
「空腹を満たしたい」って欲望があったとしても
勝手にお店でパンの袋開けて食べ始めることはないじゃないですか。
それは理性が働いて欲望を押し込めているからです。ちゃんと会計してから食べますよね。
そんな欲望の塊である無意識下で長谷川は小説を書いていたんです。
127回否定されても、我を忘れても、長谷川の中には「小説を書きたい」っていう欲望があるんですよ。
そこまでもの熱量があるってことが長谷川の才能なんじゃないでしょうか。
由利が研究室に戻り、三池が自らの意思で絵を書きはじめたように
長谷川もまた小説を書くんじゃないのかな…
書いてほしいなぁ………
そして最後のDahliaは物語のエンディングテーマって感じに聞こえました。
役半分本人半分、みたいな。
逃げ恥のエンディング的な???
三池・由利・長谷川がトニセンに戻っていくような役割じゃないかなあ。Dahlia。
この物語は長谷川の小説と現実(?)とがクロスワードされていく演出なんですけど
本当に脳みその容量が足りないバカなんで結局どっからどこまでが長谷川の書いた小説なのかよく分からなかったんですよね・・・
時系列とかごっちゃまぜ・・・
三池と由利はスタジオ33で再会するまで面識なかったんだよね…?
長谷川と三池は…?
結局なんで寝ている長谷川が由利の辞表の話とか完璧に再現できたのかとか分かんなかったです…無意識…?
確かに集合的無意識は万能だけど全部「集合的無意識で繋がってるから!」ってことにしていいのか…?
そもそもなんか最終的にスタジオ33から帰ってきた三池と由利が長谷川の病室で夢オチだったぜ!みたいなノリになってなかった???
ん???????????
と、疑問符だらけでしたが、あることに気が付きました。
戸惑いの惑星じゃん。
勝手な解釈ですけど、長谷川も三池も由利も地球とは違う他の惑星の人たちなんじゃないかなあ。
それこそ宇宙の外側なんじゃないかなあ。
最初の前説では「どこからが物語の始まりか分からない」って思いましたが
全部最初から物語が始まってたのかもしれない。
「戸惑うことは?」っていうトークからDahliaまで全部物語だったのかもしれない。
この舞台を見終わった後もずっと「なんで戸惑いの惑星って題名なんだろう?」って考えてたんですけど
こうしてわたしが「なんでだろう」って考えてる時点で戸惑いだし
現実と長谷川の小説の境目がはっきりしないのもわざと狙ってるんじゃないのかなあ。
いやもう分からん。
正解なんて出ないわ。
気づいたんだけどわたし舞台を見に行くと考えこんで考え込んで結果鬱!みたいなタイプの人間なのね。
ビニ城行った後も1週間くらいずーっと考え込んでたわ。
やっぱ舞台って、生のお芝居って、こういう観客をそっちの世界に引き込む力っていうか
向こうの世界に迷い込んでしまう力があると思います。
また舞台見に行きたいなあ!
なんか普通にジャニーズとか関係なく舞台見に行きたいなって思いました!
以上!!!!!
終われ!!!!!!
~余談~
もうすでに10000字以上書いてるのにまだ色々書きたいことがあるんですけど
文章構成能力がないんで余談としてここに殴り書きしときます…
①不惑で坂本さんがむっちゃ首をグワングワン振っててくっそエロかった
不惑で坂本さんがすっげー首回しておられました。むちゃくちゃエロかった。
みだれ髪の色気が164336432点。
あと基本的に下手側は長野担が死ぬし、上手側は坂本担が死にます。
よっちゃんはだいたいセンターとかで歌ってたかな。
②出せない手紙
いやセトリに関しては本当に素晴らしくて
この曲たちはTTTで歌われるために生まれてきたの!?ってぐらいなんですよ。
(逆だけど)
(G2さんがこの曲たちを歌うためにこの舞台作ったんだけども)
でも個人的には出せない手紙歌うべきじゃん!?って思いました。
なんで??ダメ??トニセンの曲じゃないから??
③長谷川の手紙
長谷川が「この手紙を彼女に渡せていたら」って言ってたじゃないですか?え?言ってない???
おそらくまだ学生の頃に書いた手紙だと思うんですけど
その長谷川→彼女への手紙ってどうなったんだろうって。
宛名のない手紙は巡り巡って宛名の元へと届く、っていう言葉の結果
三池は由利の妹からの手紙を手にしたわけじゃないですか。
それにこの舞台のキーワードは「手紙」なわけだし
長谷川の出せなかった手紙はどこいっちゃったんだろうなあって思いました。
っていうかこの宛名のない手紙は結果的に宛名の元に届くって話昔どっかで聞いたことあるんだけどな…
なんかの映画かな…?小説かな…?
ニワトリだから忘れちった☆
④解離性障害について
もう完全にわたしが語りたいだけなんですけど
人格喪失って言葉を聞いた時に「統合失調症と何が違うの?」って思ったんですよ。
(余談に余談を重ねますがわたしはヒメアノの森田は統合失調症だったと考えてます)
そこでちょっと調べてみたんですけど解離性障害と統合失調症はすごく似ている病気で判別が難しいみたいんです。
どちらも「自分と他者の境界線が分からなくなってしまう」っていう病気なんですけどね。
解離性障害の特徴としては
・過去の様々な体験を夢のように捉え、現実であるのか夢なのか区別が曖昧であることが多い
・そのため概して患者は確信性や自己主張が乏しい
・子供のころから独特な夢の体験がみられる
・子供のころから空想に没入する傾向がみられる
・とても豊かで詳細な空想世界を築いていることも多い
・明確な自があって、そこに他が入ってくるのをどこかで感じている
・自はその他の力に身を任せ、他になりきってふるまうことさえもある
・「自に他を取り入れている」のであって、「自が他によって取り入れられている」のではない
・だれかが自分に憑依するような感覚がある
・だれかが乗り移っている時は、自分は背後からそれを傍観している
・自分の手が勝手に文章を書く(自動書記)
・自分の手が勝手にリストカットしてしまう
などが挙げられます。
ここまで解離性障害について考えられていたわけじゃないだろうけど
でもあの長谷川の役どころを井ノ原さんがやるからこその説得力があるんじゃないですかね。
逆か。井ノ原さんに合わせて長谷川が作り上げられたのか。
手紙代筆の仕事は他人の心を覗いて、時には他人になりきる仕事ですからね。
そりゃ自我も失うわ。
でもきっと井ノ原さんもそういう感覚あるんだろうなあ。
世間のイメージの「いのっち」と本来の井ノ原快彦には少なからずズレがあるだろうけど
それを見せないようにジャニーズやってるんだろうし。
井ノ原さんに限らないけどみんな「アイドル」やる上で本来の素の自分とは違う自分の姿を演じてるんだろうなあ。
そう思うと今日も自担がアイドルでいてくれてる世界マジありがたい。
ありがとう。精一杯貢ぎます。美味しいごはん食べてね。
もう何の話してるのか訳わからなくなってきたわ。
いい加減終わります。終われ。
とりあえずトニセンはいいぞ!!!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!